ペレタイザーで作られるペレットは、材料によって使用用途が異なります。ここでは、使用する材料別にペレットの目的・活用事例を紹介します。
プラスチック樹脂ペレットは、プラスチックを3～5㎜の粒状に成型した素材のこと。樹脂に添加剤を溶融し、練り合わせて作られます。プランター容器、荷物搬送用パレット、車両用ステップ、雨水貯留槽など、さまざまなプラスチック製品の成型材料として使用されています。色のついていないプラスチック樹脂ペレットであれば、フィルムやシートに加工されることもあります。プラスチック樹脂ペレットは熱可塑性があるため、工場内で出た廃プラスチックをペレット化し、再度利用することが可能であるというメリットもあります。
木質ペレットは、樹皮やおが粉、かんな屑、端材といった工場残材や、森林の育成過程や伐採作業で発生する間伐材などを乾燥させ、直径6～8㎜、長さ5～40㎜の円筒状に圧縮成形した木質燃料です。ストーブやボイラーなどの燃料として使用されています。工場残材や間伐材などを原料としているため、木質素材のムダを生まない燃料として注目されています。また、化石燃料と違い、空気中の二酸化炭素を増やさないため、環境に優しいクリーンエネルギーとしての注目度も高い素材です。
プラスチック樹脂ペレットや木質ペレット以外にも、角ペレットや飼料ペレットなど、さまざまな種類があります。角ペレットはシート形成時の耳や端材などのロス品から作られ、飼料ペレットは、植物を破砕して加圧形成して作られます。どちらも廃棄するはずだったものを原料としている場合が多く、ロスの削減を実現することが可能です。一方で、ペレットを作るためのペレタイザーの導入コストは高く、コストパフォーマンスを考えて導入する必要があるというデメリットもあります。