ペレタイザーを使用する際には、メリットデメリットを理解しておく必要があります。また、導入意図、要望基準、条件などによってもペレタイザーを使い分ける必要があります。ここでは、ペレタイザーのメリットデメリットからペレタイザーを使用する注意点までをまとめて紹介しています。
ペレタイザーは、ストランドカット方式、冷水ホットカット方式、水中カット方式などがありますが、それぞれメリットが異なります。古くからペレット加工の方式として使われているストランドカット方式のペレタイザーは、ペレットには異物の混入がなく品質のよいペレット加工ができるというメリットがあります。
冷水ホットカット方式のペレタイザーや水中カット式のペレタイザーは、ダイスから押し出されたストランドが水の中でカットされることで、ストランドを引いたり、直したりする作業の手間や時間を省くことができます。さらにストランドに多少の異物が混入していてもペレット加工ができます。
メリット同様、それぞれのペレタイザーには、異なるデメリットがあります。またメリットがデメリットになっているケースもあります。ストランドカット方式のペレタイザーは、ストランドに加工する際に途中で折れてしまうケースがあります。さらに異物が混入しているスクラップ材料のペレット加工ができないというデメリットがあります。
水冷ホットカット方式・水中カット方式のペレタイザーは、ペレット加工の作業の省力化や多少の異物が混入してもペレット加工ができる反面、ダイスについている回転刃の定期的なメンテナンスが必要となるデメリットがあります。さらに水中カット方式のペレタイザーは、ほかの2つの方式のペレタイザーより価格が高くなります。
ペレタイザーは、樹脂を熱で溶かし混錬して仕上げる加工機械。ユーザーによってはペレットの形状から大きさや色などまで、細かい規定を要求する必要があるケースもあります。ペレタイザーを導入・使用する際には、ユーザーからのさまざまなニーズや要望基準や条件などをしっかりと理解、整理した上で、ペレット加工のために使用するペレタイザーを選ぶことが重要です。
そのほか、ペレット内に異物が混入していてもいいのか、販売価格と加工コストなども考慮する必要もあります。ペレタイザーを使う場合は、ユーザーのニーズ、要望基準、条件、販売価格、加工コストなど総合的に判断することをおすすめします。