榎本ビーエーでは、ジェット旅客機や宇宙ステーション補給機のパーツをはじめとする航空宇宙関連製品、チップコンベヤー、スクラップコンベヤーやテレスコカバーといった工作機械周辺機器、ペレタイザーや小水力発電システムといった環境関連機器の製造販売を手掛けています。
近年は、地球環境の保全への貢献を目的とした技術・製品の開発に力を入れており、製材廃材や生ゴミを再利用できる小型のペレタイザーによって地域の需要に応えています。
榎本ビーエーが製造・販売する「E-PELLETER」は2機種あり、いずれもリングダイ式の小型ペレタイザーです。同社では、従来は大型機のみの機構だったリングダイを、国内で初めて小型機に導入。さらに同社の製品である搬送コンベヤーにマッチした機体設計とすることで、省スペースで原料搬送からペレットの搬出までできるようにしました。
同社のペレタイザーは、圧縮ローラーのアジャスティングとリング回転数の調整が容易に行え、さまざまな原料に対応しています。

EBP-050は、木粉や乾燥汚泥などの原料を直径4~8mmの粒状に加工するペレタイザーです。製材所から出る鉋屑や鋸屑を木質ペレットに加工したり、生ごみを肥料用ペレットに加工したりといった使い方が可能で、地域社会に導入されています。榎本ビーエーはコンベヤーなども製造しているため、ペレタイザーを周辺機器と組み合わせることで、省スペースなペレット製造プラントを実現しています。

EBP-100は、木粉や乾燥汚泥などの原料を直径4~8mmの粒状に加工するペレタイザー。基本的な機能はEBP-50と同様です。両者の大きな違いは動力で、EBP-100の生産能力はEBP-50の2倍となっています。EBPシリーズは公共性の高い施設で導入されるケースが多く、町で出たゴミを肥料ペレットに加工したり、間伐材を燃料用の木質ペレットに加工したりといった目的で活用されています。
ペレタイザーは、方式別や目的別に分類することができます。各方式のメリットデメリットを理解したうえで、目的に合わせたペレタイザーを選ぶことが重要です。

東京産の材木を製材する際に出たカンナクズやノコギリクズを原料として、ストーブやボイラーの燃料となる木質ペレットを製造しています。製材所から発生する木クズは、これまでは廃棄するしかありませんでしたが、ペレタイザーの導入によって廃材が有効活用できるようになりました。こちらのペレット製造プラントは、障がい者支援施設が運営しています。将来的に、障がい者の就労支援の一環として活用することも、検討されています。
| 会社名 | 榎本ビーエー株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 | 航空宇宙関連部品の製造・加工 工作機械周辺機器の製造・販売 環境関連事業・製品の研究開発 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 本社所在地 | 岐阜県各務原市蘇原興亜町5-10 |
| 電話番号 | (代表)058-383-2178 |
| URL | http://enomotoweb.com/ |