古くからペレット加工で使われているストランドカット方式は、加工されたペレットに異物の混入が少なく品質が良いとされ、多くのユーザーに好まれています。しかし一方では、さまざまなデメリットもあります。ここではストランドカット方式の仕組みから、ストランドカット方式のメリットデメリットについてまとめて紹介しています。
ペレット加工をする方式として古くから使われているのがストランドカット方式です。廃材を粉砕しスクラップ材料を熱で溶かし混錬され、ダイスから押し出された再生樹脂がスパゲティ形状になっていることからストランドと呼ばれています。このストランドを、水槽で冷やします。冷やされたストランドを、ペレタイザー内部の高速回転している回転刃と固定刃でカットすることからストランド方式と呼ばれています。
ただストランドカット方式はスパゲティ状のストランドを切るため、異物が多く含まれているスクラップ材料では、ストランドカット方式でのペレット加工することができません。しかし一方で、ストランドカット方式で加工されたペレットは異物が少ないことから、ストランドカット方式で加工されたペレットが好まれる理由の1つです。
ストランドカット方式は、前項で紹介したように異物が多く含まれている材料では加工ができません。そのためストランドカット方式で加工されたペレットは異物がほとんど含まれていません。このことで、できれば異物がほとんど含まれていないペレットを探しているユーザーに適しています。またストランドカット方式でペレット加工されたものだけでなく、カット前のストランドだけを購入するユーザーもいます。
ストランドカット方式は、ストランドをつくる際、ストランドを引っ張っている途中で切れてしまう可能性があります。ストランドが途中で切れてしまわないためにも、ストランド加工にはある程度の技術が必要になります。異物が混入しているとストランドは切れやすくなります。そのため廃棄物の分別処理に、手間と時間、人件費が増えてしまうデメリットもあります。つまり、ストランドカット方式は異物が多い廃棄物や、粉砕したスクラップ材料では加工がしづらいといえます。